休養はおしまい

体調も順調に回復し、そろそろ現場復帰しようと思ってる。

数日前に仕事復帰の挨拶に会社を訪れ、入院して以来久しぶりに現場の仲間に会った。

「やのうさんが抜けた穴がでかくて、俺なんて会社入って以来初めてこんなに出勤してるよ」

「相棒がいなかったから、いつもどうりの段取りで出きず、仕事のはかがいかねえで困ったぞ」

「やのうさんの大変さがわかったよ。せっかく顔見せにきてくれたんだから、今日の昼飯はやのうさんの快気祝いにするべ」 そう言って和食レストランでささやかな快気祝いをひらいてくれた。働く仲間はありがたいな。みんな俺より先輩だぜ。なにしろモップの使い方ひとつとってもなにもわからない、まったく素人の俺がここまでこれたのも、みんなこの先輩達の日々の教えがあったからで、今でこそ一通り全ての仕事を覚え「おらおら、もたもたやってんじゃねえよ」なんてえらそうに軽口叩ける間柄ではあるけど、その仲間達が皆親身になって心配してくれ、俺の現場復帰を心から喜んでくれているのがわかり、俺のほうこそ感激してしまったと同時に、DSC01282この三年間で築き上げた仕事仲間達の関係の深さみたいなものを強く感じた。それは俺なりに一生懸命仕事し、ちゃんとこの仲間達と向き合ってきた結果出来上がった関係なんだな。年寄りは自分の居場所がないなんて耳にするけれど、そんなことはないぞ。

なんにでも興味を持ち、わからない事は「わからない」とハッキリ言い、誰かが不得意な部分は自分が補い、お互い尊敬の念を持って付き合っていけば、自ずとちゃんと自分の居場所は出来るもんだ。数年前の俺には考えられないくらい、我ながら成長したと思うよ。

しばらくは全身筋肉痛との戦いが続きそうだけど、これまでどうり機嫌良く面白がって仕事はりきってみるぞ。