一聖君のこと

我が友カメラマン永井守の初孫 一聖だ。この写真は一聖が生まれた平成21年2月10日、彼がこの世に誕生して数時間後に分娩室内で撮影されたものだ。母親であるももちゃんは俺にとって娘のような存在だから、もうこの時はまるで我が孫息子誕生のように大感激大興奮大喜びしたもんだ。この時の劇的な話は別の機会に披露するとして、あれから4年、病院に見舞いに来てくれた一聖と久しぶりに会った。母親のももちゃんがこの頃そうだったように、もう機関銃のようなしゃべりは、まさにももちゃんゆずりだと、えらく感動してしまったよ。当然のことながら、病という気が蔓延している病院内が、あいつの存在で一気に活気づき、ほんの一時ではあっても、その場に居合わせた全員の表情が緩んだものだ。かくいう俺もあいつから大きな力を貰い、病気回復の手助けというデカい借りを作ってしまったよ。退院のおりにも帰宅途中の車の中でいっぱい歌ってくれ、どれだけ気持ちが救われたか、一聖ありがとうよ。こんど遊びに来るは、おまえが大好きなすきやの牛丼、たらふくご馳走してやるぞ。それから、あの時おまえが病室に見舞いに来た時、ポケットからゴソゴソと出して俺に手渡した辻堂の海岸で拾ってきてくれた小石、ちゃんと大切に持っているからな。今度は二人で拾いに行こうぜ。あっそうだ大事なメッセージ忘れるところだった。「一聖、おまえまだオムツがとれていないんだってな。俺とおまえ、どっちが早くオムツとれるか競争だぜ」                                                             IMG_0907