明るく陽気にいきましょう。

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湘南も、ようやく春めいたお日柄になってきた。

とはいえ、日本は広いな。夢屋スタジオがある長野の北相木村は雪でヤバイらしい。

そこで4月3日のバンドリハは前回と同じ湘南のスタジオでの音出しとなった。

ホームグランドで自分達の機材を使い、たっぷり時間をかけてリハをしたかったが仕方あるまい。

ところで、脳天強打以来頭痛が続いているが、どうやらむちうち症のようだ。

ずいぶん昔に、四駆のピックアップに乗っていた頃、都内の広尾でタクシーにオカマをほられむち打ち症になり、しばらく整形外科に通ったことがあった。

ちょうどその時と同じ痛みなのだ。

どんだけ勢いよくぶつけたんだって話だろ?しかも誰を恨むでもなく自分でな。

仕事中は集中しているからさほど気にはならぬが、帰宅すると首筋から後頭部辺りに鈍痛が走りイライラする。イライラするから不機嫌になる。

不機嫌はいかん。不機嫌は周りをも巻き込んで不機嫌にしてしまうからな。

花教室をしていた頃、生徒達と電話でスケジュール調整をする。

生徒といっても大学生や主婦もいれば会社勤めだっている。だんなや彼氏とたまたま大喧嘩もするだろうし、仕事でトラブルをかかえていたりもする。ましてや、声だけで顔の表情もわからぬ電話だ。

「もしもし、なんか嫌なことでもあったか?」

「べつに」

「べつにじゃねえだろう。あのな、不機嫌な態度で電話にでるな。相手している俺も不機嫌になる。いいか、たとえ機嫌よくなくても『どうだ?』と聞かれたら『はい、元気です』と明るく返事しろ。不機嫌は風邪と同じように人にうつるんだ。おまえが明るく元気で受け答えすれば俺も元気に気持ちがよくなるってもんだ。そうやって気持ちのいい波動ってのは広がっていくんだ。ここは一つご陽気に頼むぜ」

ってなことを生徒達に言っていたものだ。

今にして思えば、ずいぶんと横柄な発言をしていた。

決して安くない月謝を払い、たかが電話のやり取りごときで小言を言われたんでは生徒達もやってられなかったであろう。

電話だけではない。

例えば生徒達が旅行に行くだろ。俺にも土産を持ってくる。

「あのな、そもそも人にモノをプレゼントするってことはな、その品物自体どうこうじゃなくて、それを買うためにどれだけエネルギーを費やしたか、それがうかがわれるモンじゃなきゃ意味がねえ。次回からそこいらへんを心がけるよう頼むぜ」

なんたる言い草、今ならパワハラにあたるのか。

でもな、それ以前に俺と生徒達の間には花をとおしてキチンとした信頼関係が出来上がっていたんだ。

だから端からみたら辛辣なやりとりも、その底には愛があったと思っているが、これは俺の一人よがりか?

まあなにかと嫌な辛い事が多い世の中ではあるけれど、ここはひとつ「明るく陽気にいきましょう」

ね!