Let,s get it on

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あろうことか、ウィルス性胃腸炎(所謂ノロウィルスってやつだ)になってしまった。

毎年2月3月は鬼門の月で、交通事故を起こしたり、病気になったり、恋人に「あなたは いらない男になりました」と捨てられたり・・・(これはウソです)とにかくものすごく好ましくない出来事が勃発して、ろくでもない月間となるのがこの時期なのだ。

なので、今年こそこの忌々しい鬼門であるこの時期を無難に過ごすぞ!と細心の注意をはらい「やったね!ざまみさらせ!」と勝ち誇っていた矢先にこの無様、恐るべし鬼門の月であった。

まあ昔から「俺は本当に脇が甘く、尚かつ最後の詰めもこれ又甘い」と重々承知はしていたけど、今回も「あっ、やっぱり」であったよ。

来年こそ脇をガッチリ固め、ふりかかるロクでもない災いを土俵の外に寄り切るよう褌を締めなおせねばいかん!と思った次第だ。

ということで、ハイウェイメン4月のリハが7日に決まった。

今回の練習曲はマービン・ゲイの Let,s get it onである。前回あげたヒューズコポーレーションのRock the boat 同様、どんどん難度が高くなってきた。これは言い方をかえれば我がバンドもここへきて大部こなれてきたともいえる。

一口にバンドといっても色々あるが、俺達のバンドは一人何役もこなさなければ曲にはならん。ギターやベース、キーボードやタイコも、ただ自分のパートを演奏していればそれでいいってわけにはいかん。リードボーカルもこなし、ほぼ全曲コーラスパートも参加せねば曲には仕上がらないからだ。もっとも昔のバンドはそれが当たり前で、全員参加してこそ厚みのあるそのバンド独自のサウンドが出来上がるのだ。歌の上手いセンターボーカルがいて、あとは誰が何を弾いていようが関係ないバンドなんて、俺に言わせればバンドではない。

俺達のバンド名は、昔と同じハイウェイメンと名乗っている。ミッキーとその他のみなさん ではないのだ。ギターはミツル、ベースはカツミ、キーボードは大野じゃなきゃ困るし、タイコは貝森でなければダメなのだ。誰一人欠けてもハイウェイメンは成り立たないのである。

そこがバンドの醍醐味でもあり、同時に難しいところでもあるのだ。だから今回の奇跡的なタイミングの一致で決まった40年ぶりの再結成は、言葉では表現出来ぬほどの強い意義や尊い価値があるのだ。適当なリハで数曲レパをあげ、仲間内の客を集めたライブで騒げば満足ってなわけにはいかないのだ。

やるからには恥はかきたくないし、会場に来てくれる昔のワンフやクーキャと一緒にステージを楽しむには、それぐらいの覚悟と気持ちがなきゃバンドマンの名が廃るってもんだ。っと思っているわけです。

そこで今回のLet,s get it on。

バンドマン風にいえば「さあ、リーヤしようぜ」ってな感じかな。

現役の頃、この曲を歌ってロイクのチャンネエをいわしたかどうかはさておき、齢66にして再度同じ曲にチャレンジするなんぞ、俺も敬愛して止まないブエナビスタの故コンパイン・セグンドに、ほんの僅かでも近づいたかな・・・などと思ってみたところです。