いくつになってもバンドマン

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ハイウェイメン2月のリハが終わった。

今回の課題曲、ヒューズコーポレーションのRock the Boat 「こりゃ、今の俺達には ちょっと手強いな」と尻込み状態であったが、危惧していたよりもまあまあの出来であった。40年前横浜本牧のシーサイドクラブで本家本元とタイバンしたおり、恐れ多くもこの曲を演奏したことがある俺達だ。爺になっても、なんら怯むことはない!ってな気持ちもどこかにあり、果敢に挑戦したところ、まだまだではあるが俺の予想を遥かに超えてなんとか曲には仕上がった。

恐るべしハイウェイメンの底力ってとこだ。次回の新曲は、いよいよあのマービン・ゲイのLet’s get it onに挑戦する。この曲は俺のなかでもソウルのフェバレットだからな、力の入り方だって違う。必ずなんとかしなくてはと、今から気合いが入りまくりである。

こうして1曲づつ積み重ねてきたレパもいまや24曲になった。

再結成したした当初、既に爺となった俺達に今更ファンクやソウルなんて、本当に出来るのか?少なからずメンバー全員頭のどっかにその思いはあったと思う。

でも、そこはプロのバンドマンだね、誰一人口には出さないが「昨日今日始めたバンドじゃねえ。きついキャンプのステージで鍛えられたハイウェイメンを、そこいらの親父バンドと一緒にされちゃあ困る」それは場数を踏んで来た俺達ハイウェイメンのキャリアの証明と言ってもいいかも知れない。

今にして思えば、奇跡的なタイミングで昔のメンバーが揃い、そして今こうして一緒に音を出してる。

夢のような話ではないか。まさにバンドの神様に感謝の気持ちでいっぱいであるよ。

それとバンドの話でもう一つ。

昨日古いバンド仲間と再会し、短い時間ではあったが酒を飲んで積もる話をした。20代の頃一緒のバンドでプレーし、毎晩のように遊んだ仲間だ。

やっぱりバンドマン同士の会話はたまらんな。実におもしろかったよ。思えば昔はいつもこんな話で盛り上がっていたんだな。楽屋話というか、世間の人達が「えっ、マジ?」「ウソでしょ」ってな内容がバンバン出て来る出て来る。公には話せないことも沢山あるが、きっとあの時代にバンドマンとして生きてきた者だからこそ言えることもあり、さらに「すげーっ」と思ったのは、みな根底に流れているのは今だってバンドマンの血なんだって再確認したことだ。

もうやり直しのきかない年齢にはなったが、きっと「こんなはずじゃなかった」なんて嘆く奴は一人もいないと思う。それどころか、俺達ってあんなC調な世界で生きて来れてラッキー!そう感じてると思うよ。

オレ、パツヤリ、ドンバやってて良かった。そう実感した昨夜と今日でした。