お笑い草

IMG_1006 1

すっかりご無沙汰をしてしまった。

昔から俺のブログを読んでくれている沢山の人達に、要らぬ心配をかけてしまったようで申し訳ないです。

「とうとうアイツも年貢の納め時がきたか」とか「いよいよ野たれ死んだか?」などの憶測が飛び交ってって、それはちと大袈裟であるが、とにかく書き込みをサボってしまい、ごめんなさい。

俺は元気です。

去年の11月に66歳になり、俺もそれなりの年配になった。これまでは、正確に言えば少なくとも去年の誕生日前くらいまでは「歳なんて関係あるかい!俺は俺、これからも好き勝手に生きていくぜ!」などと思っていたが、残りの人生を考えた時、ふと「俺が死んだら、友達 知人を含め俺が多少なりとも関わった人達にとって、なにか語り種になるようなことをしてきたのか?」「素晴らしい人でした」「あの人が残した功績は計り知れない」なんて、そんな大それた語り種はあり得ないけれど、少なくとも「面白い人でした」「いい奴だったよ」ぐらいは言われたいもんだ・・・などと思っていたら、しばらくは影を潜めていた俺の反省癖が頭をもたげ、65年間の己の人生を振り返っていたのだ。

そうしたらタイトルに掲げた「お笑い草」って言葉が頭に浮かんだ。

あれはいい。アレを乾燥させて一服すれば・・・ってそっちの草ではなく「ったく。とんだお笑い種だ」の方だ。なにしろ俺の人生、この手の「物笑いネタ」には苦労しないと自負できるほどデタラメでちゃらんぽらんに生きてきたからな。決して自慢話をしているわけではなくて、冷静に見つめ直した結果「とんだお笑い種」の数々をやらかしてきたもんだってことを、今更ながら自覚したんだよ。ほんで、そんなこんな事を考えていたら気がつけば2016年も瞬く間に半月も過ぎてしまったわけだ。

本来ならば年頭にあたって、抱負なり目標をたててしかるべきのところ、不甲斐なくも「お笑い種」を残す人生だけは避けなくてはいかん!しか頭に思い浮かばず、抱負や目標どころではなかったのだ。

しかし、ここへきて大病を克服した先輩でもある友人より「ミッキーの人生いろいろあったが、悪くない人生だよ」との言葉をちょうだいし、単純な俺としては「そのとうりかも知れない」との想いに達したわけだ。

俺の場合、一旦気持ちが落ち着くと、これまでの悩みや反省は跡形もなく見事な迄に消え失せてしまい、始末が悪いことに自信過剰レベルまで一気にいってしまう、自分でもほとほと手を焼く困ったタイプなのだ。

そもそも自意識や自尊心なんてもんは、過剰にデカくなるとろくなことにならん。なのでここは一つ、健気で控えめな心根でこの一年間を過ごそう!などと思ったところだよ。

少なくと、冗談や歯の浮いた耳障りのいい面白いことを口にせずとも、人間の引き出しというか幅というか「その生き様が面白い」と語り種に残るような生き方を志していこう!と思いました。ってことで、本年もよろしくお願いいたします。

写真はウチのタコの木とボブ・マレーです。