小人閑居というけれど・・・。

IMG_1023

術後3週間が過ぎた。正確にいえば今日で25日が過ぎたことになる。
経過はどうかといえば、よくわからん。
よくわからんというのは、65歳になるおっさんが開腹手術した場合、術後の経過はどんな感じなのか、本人である俺にとっても初体験の出来事であるからして「若いモンと違い、腹を5センチも切って中に人工のメッシュを突っ込まれたら、完全に復活するには更に時間がかかるのは致し方ないであろう」と思う反面「いや、傷口は表面上は綺麗になってきたが、見えてない部分ではちとヤバい事になっているのでは?」との不安もなくはない。
手術痕はしこりになって、押せば痛むし、うつぶせになれば痛みが走る。
先日宅配便が2個届き、その荷物を玄関からキッチンに運んだだけでズキンズキンとした。
それだけではない。
この休養期間中に2度程気を失いかけた。
これには思い当たるふしがなくもないのだが、とにかく体調は万全とは言い難い。
数年前の膀胱癌を患ったさい、あの時の復活には2ヶ月程の日数を要した。
今回は「自分で言うのもなんだが、ここ何年かの俺の活躍ぶりには目を見張るものがある。人生時には休息が必要だ」などと、怠けモン時分の俺には決して口にすることさえ許されなかった台詞を吐き「あー愉快愉快」仕事もせず朝からテレビで高校野球観戦。「さすが神奈川は予選からレベルの高い試合をしてる。君達は青春ど真ん中だ。大いに頑張りなさい!」
その合間にフェイスブックでサークルの人達が投稿する花々を眺めては「いいね」をせっせとポチし、夜になれば気の置けぬ友人達とネット上で遊んでる日々。
「まあ今回の仕儀はやむを得ない、だって俺は病み上がりで今は社会復帰のためリハビリの真っ最中なんだから」と言い聞かすも、さすがにこれだけ時間が経過すると「ちとヤバイな、怠け癖が復活しだしたか」「ここ数年かけて真面目で働き者のやのうさんを築き上げてきたのに、これじゃまた遊び人の不良爺に逆戻りか」との不安もチラチラ頭を過る。
これまた自分で言うのもなんだが、もし怠け者業界なるものがあったとしたら、俺は間違いなく上位にはランクされると自認してる。
人間某かの不安を抱えたまま生きるのは、体にも良いわけがない。
ならば、ここは積極的に体を動かし、家には引き籠もったりしないで、少しでも外に出ようと決心してみたものの、外出先で2度も気を失いかけるこの体たらく。
先週あたりから脳天気な俺の頭にも「焦り」という文字がちらつき始め、心の中にも「メゲ」が広がって来出したのがわかる。
う〜ん、人生この歳になっても修行の連続ですな・・・・と独り言を漏らしてる自分であります。