とりあえず・・・。

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飲み屋に入って「いらっしゃい、お飲物は?」と聞かれ「とりあえず」と答える。

だいたいの場合「とりあえず」って言葉で「この客はビールが飲みたいんだな」ってな具合に相手は解釈する。

「とりあえず」と聞いて、いきなり日本酒や焼酎とはいかないよな。ビールの場合は、とにかく「とりあえず」なのだ。

先週以来ずっと体調が悪い。どんなふうに悪いのかというと、下腹部に違和感があり、時折差し込むように痛みもある。さらに下腹部の左側があきらかに腫れており、先週の金曜日に病院に行ってきた。

前回の血液検査、尿検査の結果から判断するに、どうやら膀胱の異常が原因ではないようだ。

担当医の触診や問診を受けた後、ここであの「とりあえず」が登場した。

「とりあえず、検査しましょう」

ってことで、明日の午前中に造影剤を使用したCT検査を受けることになった。

2年前に膀胱癌を患って以来、すっかり病院通いが当たり前になってしまっている。そして毎度毎度感ずる事が、医師って病気は診ても、ちゃんとして病人には向き合ってないんだって事だ。病人は少なからず病に対して不安な気持ちを抱いて受診しているのに、その不安を少しでも取り除いてあげるのは、医師としての当然やるべき勤めではないのか。

これまでのカルテや検査データー、そして前回の画像等々ばかりに終始し、今目の前にいてやや弱ってる俺のあんばいや不安などはおかまいなしだ。

そして挙げ句の果ての「とりあえず」って「この野郎!俺はビールを飲みたいわけじゃねえ。おい、そりゃないぜ。もうちょっと俺の気が安らぐような言葉をかけてくれ!」と噛みつきたいところではあったが、絶不調の体調であったため、それはしなかった。

明日の検査の結果、ややこしい病気ではないことを祈るけれど、病院を変えることも考えた方がいいかも知れんな。

統べからず、人に喜ばれてナンボってのがプロの仕事だろ?特に命に関わる医師ってモンは・・・。などと憤慨すると痛みが増すので「寅さん」でも見ながらリラックスしてみるよ。