師匠を偲んで。

ウツボかずら  

新しい花は、思索のなかに咲かすしかない。
時代の彼方にあるものを学び、その眼で時代を超えるものを発見する。

尊敬し敬愛する故中川幸夫の言葉だ。
久々に中川先生の作品集を手にとり、数々の作品に見入っていたら、自分のなかの創作意欲がビンビン刺激されまくってきた。

以前であれば手元に花材はふんだんにあったが今はない。そこで我が家の庭に出て、目についた葉っぱや草で作品を作ることにした。感性を研ぎすまし頭をクリエイテイブにし、それらの植物に己のパワーを注ぎ込むのだ。この瞬間がなんとも気持ちいい。

「うん、活けるスピードは少しも衰えてないぞ」不注意で枯らしてしまったウツボカズラも、これで勘弁してくれるだろうよ。